古い価値観の先に行こう
過去の制約に縛られた世界から旅立ったつもりでも、古い価値観が湧き上がってくることがある。
それがわたしをときおり悩ませるわけだけど、タロットのカードで表わすなら『月』だな。
違ったことを主張する2つの声が響いている様子が描かれている。
情念的なもの、本能的なもので吠えあっている。
先頃のわたしの中では古い価値観の声が「周りの人とお互いに肯定し合える環境にいるんだよ。人に認められるっていうのは大切なことだ。それで安全が感じられるんだよ」と言っていた。
でももう一方の声は「あの声に屈しちゃいけない。自分の本当のところをもって生きるには他者の承認に委ねちゃいけないんだ。自分が自分を認めて、自分が自分を愛して生きるんだよ」と言う。
古い価値観の声は、一見安全なようだけれども、命綱を他の人に握られ、本当の自分を見失う恐れもあるものだ。
それがうすうす分かっているから、ちょっと苦しくても自分の生き方の道を選ぼうと思う。
「一般的な生き方」は社会におおまかに「常識」として明示されているけれど、「自分の生き方」は社会に示されていない。
常識の枠に囚われていては見つからない。
内なる森に入って自分で生き方の道を見つける必要がある。
道が見つかるかなと不安になるとき。
その度に不器用なわたしはさっきの2つの声の課題を通るということを繰り返してしまう。
以前よりは葛藤のお世話に小回りが利くようになっているけど、古い価値観が主張しなければもっといいのにと思う。
でも「2つの声の課題」という門があることで、それを通過しようとする経験ができる。
闇がなければ光が認識できないように、悩みがなければ解決もないということになるのだろうから。
古い価値観の原因になった感情を吐き出すワークをエンプティ・チェアあたりでしようかな。
その内きっとあの門を通過できる。
パーシー







