インナーチャイルドはOKだ◇いつも伝えよう

わたしが子どもの頃、父親は遠い存在だった。

子どもの世話をしかねる感じだった。

わたしたち子どものことはどうでもいいと思っているのだと感じていた。

一番上の姉は長女ということで意味をもっていそうだが、それ以外の2人はあまり気に留めていない気がしていた。

特に小さい頃はわたしはとても父親が好きだった。

でも恐くもあった。

恐いから近寄れないし、よしんば寄っていったとしても拒絶されそうなので、寄り付くことはできなかった。

父親と母親はケンカばかりしていた。

父親はアルコール依存症の問題を抱えていたので、それが一番大きな不和の原因だったと思うが、上昇志向と強い母親とのバランスという問題もあったかと思う。

エンプティ・チェアで解放していくなかで、わたしが感じたのは、父親はほとんど自分自身の人生の中で混乱し、子どもに目を向ける余裕そのものがなかったということだった。

小さい頃のわたしが「不十分」だったからというようなことではなかった。

しかしインナーチャイルドは「愛されないのは自分に何か問題があるからだろう。どうすればいいんだろ」と思っていた。

そして家の状態について「恐いな。どうすればいいんだろ。恐い」と思っていた。

両親が離婚寸前の不和の状態にありつづけると、子どもは安全を感じられない。

両親は子どもの気持ちを顧みる余裕もない。

でも、今、わたしは大人だ。

その頃の両親よりも大人だ。

そして感情は時空を超えることや現在は未来だけでなく、過去に影響を与えることも知っている。

今、インナーチャイルドに感情を解放させてあげることは、過去を解放することももなる。

「今、どんな気持ち?」

「パパに余裕がなかったのは分かった。でも不安。理由は分かったけれど。不安なまま」

「大丈夫。抱きしめてあげる。わたしが守る」

そういって、大人の自分がインナーチャイルドを守り覆うようなイメージをする。

「あなたは何も悪くないんだよ。大丈夫だよ。ステキな子だよ。大丈夫だよ。大丈夫だよ」

「愛しているよ」

じっくりゆっくり言い聞かせる。

ずっとそれを伝えつづける。

2018-07-06 | Posted in インナーチャイルドComments Closed 

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