基盤の影響は長期に◇内なる子ども

今日もインナーチャイルドの話題。

家族が経済的に変動がありそうなとき、職を変えそうなときに、わたしはとても不安になることがあった。

家族のそういう不安定さを自分の中に引き込んでしまうのは、家族なら当然かと思っていたが、誰でもがそうなるわけではないらしい。

どうやらこれは傷ついたインナーチャイルドの影響だったようだ。

それでこのことをインナーチャイルド・ワークで焦点にしてみた。

プログレッシブ・リラクゼーションの後、インナーチャイルドと一緒に父親が家からいなくなった頃の場面に入っていった。

両親の離婚は小さい頃から覚悟していたし、むしろ両親の恐ろしいケンカが終わるなら離婚して欲しいくらいだった。

しかし親の状態の変動を知らないままに行われるのは、この覚悟とは上手くリンクしなかった。

子どもが学校に行っている昼間の間に、親戚や知り合いを含む数人の大人たちで話し合われ、ある日、父親は煙のようにいなくなった。

わが家では、多くのアンタッチャブル・ゾーンがあったので、父親がいなくなったことについて何となく質問できない雰囲気のまま、不安で落ち着かない日々があった。

思春期の不安定さも付け加わっただろうと思うし。

次に、時を遡って、父親が失職していた時期の場面にも入って行った。

子どもの方が父親の感情に気を使っていて、子どもが子どもらしくいられる状態ではなかった。

経済的な不安が母親によって煽られていた。

母親がその地域の男性より収入が多いくらいの人だったので、実際には経済的に問題はなかったのだろうと思う。

しかし母親は(離婚したら)父親についていくとご飯を食べられないなどと子どもに吹き込んだ。

彼女は子どもを不安がらせてコントロールするのを楽しみ、憂さを晴らす手立てにしていた。

実際、彼女はわたしの知る誰よりもインナーチャイルドが癒されてない人物だと思う。

どの場面でも、両親は子どものことへの心配りがほとんど欠如していた。

両親を含む大人たちは、知らせない方が子どもに痛手にならないとでも勘違いしていたのだろうか。

問題はあるけれど何とかするから心配しなくていいよと教えられるのが一番だとわたしは思う。

質問しにくい雰囲気の中、説明を得られないのは子どもの心理にとって基盤の揺らぎとなる。

ワークのイメージの中で、両親に嘆きをぶつけ、怒りをぶつけて感情の解放を繰り返ししていった。

自分の中のインナーチャイルドはこのときの不安や恐れを何十年も胸に押し隠したままフリーズしていたのだなと感じた。

自分の中の心理的なエネルギーの一部が長年、動かず、使えなくなっていたということなのだ。

最後にイメージの中で、インナーチャイルドと大人のわたしで、両親に対し、子どもへの説明や保護を取り付けた。

何よりも大切なのは大人のわたしがインナーチャイルドを守ると強く決めることだ。

何年も前に受けたヒプノセラピーでは、この重い部分は対象にすることができなかった。

自分にとってはあまりにも重すぎて、それほど信頼関係が築けていないセラピストにシェアする準備ができていなかったのだろう。

多分、その頃に少しでも他の人と話題にすることができていれば違ったのではないかと思うけれど。

しかし今回、かなり空気を入れ替えることができたのではないかなと思う。

「いやだよ。不安だよ。恐いよ(涙)」と古い感情をたくさん解放したから。

感情の解放をある程度終えて、自分の高次の部分からメッセージを受け取った。

「無理しないで。嘆きを出していい。嘆いた後には、分かり、見え、気づくものがあるから。自分自身に対して隠さなくていい」ということだった。

自分の嘆きに気づかないふり、嘆く思いが湧いていないふりをして感情を抑圧しつづけたことを自分に対して残念に思う。

でも、こうして一歩二歩と歩みを進めている。

今日のわたしは昨日のわたしよりも元気になっていっている。

2018-03-31 | Posted in インナーチャイルド, セルフケアComments Closed 

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