悩みをメリット・デメリットから探る
インナーチャイルドのセッションをしてくれたヒーラーさんのブログでこちらが引用されていた。
とても興味深くて参考にさせてもらえる文章だから載せておこう。
たとえば家族と仲良くしたいという欲求があったら、不仲である事のメリットを探してみます。
きっとたくさん発見できるはずです。
不仲のメリットを多く見つけられれば見つけられるほど、「仲良くしなくては」という思いが消えていきます。
欲求がきれいに掃除できた時、あなたは真の観察者となります。
真実の観察精神となります。
(津留晃一さん『観察者』より)
わたしにはこれがあった。
「家族と仲良いい交流があったらいいのに」と思っていた。
不仲であるメリットを探したら、できれば関わりたくないと思っていた本音を認め、交流しない可能性を見つけることができた。
それまでは家族とは関わり続けるしかないと思い込んでいた。
関わりたくなければ関わらなければいいと考えることができていなかった。
だから本音をよくないと抑圧してきていたんだ。
大変苦しいことで、大きなデメリットだったと思う。
それと同じように「認められるために仕事がしたい」と思って苦しんでいた。
だけど、やっぱり自分の中を探ると、認められるような事はしたくないという本音だった。
仕事うんぬんではなく、「認められる」という受身の姿勢で生きたくはない。
だって「認められる」というのは、認めるor認めないが自分以外の者にかかっているだからだ。
自分にとって大切なことの命綱を他者に握らせるなんて、本当は耐え難いことなのだから。
わたしにとっては、自分以上に自分に関することに主権をもつものなんて要らない。
多分、これは誰にとってでもそうなのだと思う。
メリット・デメリットを分析する思考にいたらないことがある。
そういうときでも万能薬のように使えるのが、『なまけもののさとり方』に書かれていたことで、愛は陰陽も振り子も超越するものであるということだ。
ここでの愛は恋愛感情のレベルよりもっと大きな愛を指している。
陰陽とは、善悪、白黒、「仲良い」「不仲」などの二元性であり、振り子というのは二元性の間でぶれる性質のことを示す。
二元性の間での葛藤も振り子のぶれも苦しい。
そういうときに苦し紛れにでも「葛藤している自分」「ぶれている自分」を愛してみる。
成長途中の身なのだから、「葛藤している状態」「ぶれている状態」を幼い子どもの大切なステップのひとつとして見てみる。
何だって一足飛びには成長しないし、このステップを愛することが次のステップの礎石となるのだ。
葛藤もぶれも、それらがなしでは気づきにつながらない。
葛藤もぶれもあるからこそ人生は深い奥行きをもってくる。
今の自分をそのまま愛す。今の自分をそのまま抱擁する。
自分が愛くるしく思えてくる。
パーシー








