魂の暗い夜の旅
わたしには友達がいない。
残念ながら、夫以上に信頼できる人がいないからだ。
いや、夫以外に信頼できる人がいないからだ。
他の家族はほぼ棄ててしまったような状態だ。
人がみんな悪いと思っているわけではないが、親密になるためには必要な「自分を相手に向けて開く」ということが全然できない。
多分、開くと「傷つけられるかも」と思うのだ。
それと自分にはカインの印のようなものがあるのではないかと恐れているところもある。
それらの恐れは過去や過去世に背負い込んだ思いによると思う。
そういったものが、影を潜めてのん気に過ごせるときもあれば、自分をひどく苦しめるときもある。
当面はわたし自身を受け入れ、愛し、友としていくしかないのかなと思う。
今のように苦しんでいるときに、友達候補に出会っても、もがくだけで何もできやしないのだから。
自分に「どうしたの?」と声をかけていく。
わたしのシャドーは暗がりから目を上げて、苦しみを伴に担ってくれる相手かどうか、わたしを見定めようとする。
いっしょに担おう。
大丈夫だ、魂の暗い夜が明けるまで、それを伴に担おう。






