金の鍛錬とタロットを照合してみよう

『灰吹法』と『アルマガム法』の金の鍛錬を見てきた。

それでは、どちらがよりタロットと照らし合わされるかを見ていこうと思う。

最初の粉砕する工程はどちらも一緒。

『名前のないⅩⅢ(13)』に合致する。

次の水の中で重さによって分別する工程も一緒。

これはワインの澱を注意深く取り除く様子にも見える『節制(14)』がいいだろう。
 
 
次は媒体である鉛や水銀を金と混ぜる工程だ。

タロットのマンダラ順でいくと『悪魔(15)』となる。

このカードの意味合いの1つには「癒着」「馴れ合い」がある。

金と媒体の金属がなれ合うのだな。

大きな悪魔が火を掲げているので、灰吹法の方が分がよさそうだ。

一方で背景の静かな液体を見出だすとアマルガム法も多少ありか。

(しかし液体は器の後ろだ。。。)
 
 
『神の家(16)』では上の方から冠や神の火が降り注いでいる。

「神性」に比べて不純物である「人間性」が耐え切れずはい出てきている。

出てきているのを火で溶け落ちる鉛と見てみようか。いいね。

火によって気化する水銀を空中の○と見るのは元型的には難しい。

(リーディングでなら見做せるけれど。)
 
 
どちらの方法も最後は火によって鍛錬が行われ、灰吹法は鉛が液体となって流れ、アマルガム法は水銀が気体となる。

そして金の姿が現れる。

灰吹法の方がタロットの流れには合うように思える。

いや、充分に照応するにはまだ知識が必要かな。

しかしながら、完成をみる最後のカード『世界』の数は21。

わたしたちの鍛錬の旅は金の鍛錬よりも行程が多いようだ。

さあ、てくてく進もう(^-^)

2016-03-11 | Posted in タロットのことComments Closed 

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